新年度に入り１ヶ月終わろうとしている。今日は肌寒いが季節はもうすっかり春である。いや春を通り越して初夏である。そしてゴールデンウィークがスタートする本日、会社は出勤日である。
書類上では明日付けになるが、部下が退職することになった。今日が最終出勤日となる。
中小企業なので、一人でも抜けるのは痛い。ましてや、この企業に入って初めて受け持った新卒社員だったのでさらにショックも大きい。人材育成がさっぱりな当社で、かなりの時間と労力をかけて一人前まで育て上げた自負はある。「部下は上司の鏡」という言葉を念頭に取り組んで来た甲斐もあり、なかなかのレベルに成長し、仕事もだいぶ移譲し、さあこれからというタイミングだった。
一応私には恩を感じていて、退職の原因は違う部分(会社の将来性、ボスと大ボスの争い、安月給、幹部や他の社員のヤル気の無さ)にあるとのこと。まあ本人を前にホンネは言えないだろうが、退職の原因の内訳を鑑みるに、私に対しての不満は100あるうちの30位と考えておけばいいだろう。ちょっと甘く考えすぎかもしれないが。
そんな訳で、後任探しをしているのだが頭数で採る訳にもいかないし、採ったとしても即戦力なんて夢のまた夢。2年は最低覚悟せねば。
移譲した業務が丸ごと自分に跳ね返ってくること、単純なマンパワー不足、さらに増える業務…。過労死とまではいかないが、身体を壊す未来しか見えない。
