ポール・ウェラーが好きだ。
この英国人の若い頃が世界一カッコいいと思う。
と言ってもここ数年は全く新譜チェックをしていない。
自分の中での一番のピークは、「ポール・ウェラー・ムーブメント」からソロの1st「Paul Weller」の頃、いわゆる「ドサ回り時代」である。今でこそブリティッシュロック界の重鎮?みたいな枕詞で紹介されるが、そんな時代もあったのだ。
JAM、スタカンとインプットとアウプットのバランスに苦しみつつ、シャレシャレ路線で基盤を作ったのに、自分のやりたいことに挑戦していたら、レコード会社もリスナーもついて来ず挫折。過去の人扱いの中、裸一貫シンプルなロックとリズム&ブルースで再評価。すっかり貫禄たっぷりの大御所となっている。
サラリーマンでいえば、若手エリート社員が周りの大人に振り回されながらも、企画したイベントを次々と成功させ、出世街道を爆走。20代で経営企画室的な新設部署の管理職に。そんな中、わしゃ自分の好きな仕事をやりたいんじゃ!と新規プロジェクトを立ち上げたが、社内と顧客からそっぽ向かれて失脚→左遷。そんな窓際に追いやられた実力者が、もう一度基本に返り新規顧客獲得のために足を使って走り回っていて、地道な活動で成績を上げた結果、円熟味を纏いつつ本社に返り咲き!…そんな立身出世ストーリー。こうしてみると女が絡んでない島耕作みたい。相当モテただろうから絡んでるかもしれないけど。
自分はシンプルでストレートなロックしてます的な曲調が苦手で本来なら避けるのだが、聴いていた年齢もあってか、妙に心に刺さっている。たぶん1stはソロになってからのアルバムで最も評価がイマイチなのだろうが、2ndの「Wild Wood」3rdの「Stanley Road」よりも断然好きだ。もっといえば、ブート盤ライブの「End Of The World」が最高傑作だと思う。
この良さを語りたいが、今日もヘトヘトなので別の機会に。
以前のセイコーSarx027と同じ渡辺力デザイン。その名も「リキウォッチ」。昔からデザインが大好き。さすがに作りはチャチいがトノー型が上品でいい感じ。