macarenasempai’s blog

腕時計が好きな中年サラリーマンの日記

野望の王国

死んだような目をして毎日労働に勤しむ自分の精神状態を保つためには、頭を使わずに楽しめる娯楽が必要である。そんな気分を奮い立たすツールが音楽、映画、活字であり、そして漫画だ。活字に触れるには脳のリソースがある程度ないといけない。映画も2時間程度の時間を確保せねばならぬ。そこへ行くと音楽と漫画というものは割とアクセスしやすい。

そんな訳で久々に「野望の王国」を手に取ることにした。10年以上前だと思うが、愛蔵版(完全版)をまとめ買いして、数日で一気に読破した記憶がある。クライング・フリーマンの時もそうだったが、読んだこと自体は憶えているが中身はというと全く憶えていない。でもそれで良い。こういう作品は心を無にしてその一瞬だけ燃え上がりさえすれば十分なのだ。

たぶん今回も1週間後には半分以上忘れるだろうから記憶が残っているうちに感想を。

原作者は美味しんぼ雁屋哲。テーマは暴力。とにかく人が虫ケラの様に殺されていく話。

そもそも社畜の自分にはほかに「野望」で思いつくとしたら信長くらいだが、その野望に恋焦がれ取り憑かれた主人公(橘征五郎)と、冷静に考えると物語に必要性を感じない相棒(片岡)が、有能過ぎる腹心(トク)を使ってやりたい放題!全能過ぎる腹違いの兄(征二郎)とパーフェクトクレイジーデビル警察署長(柿崎)、ナルシストパンダ好きグル(天星)、身長3メートルオシャレヤ●ザ(赤寺)、ワンちゃん大好きヘンテコグラサンヤ●ザ(疋矢)、片眼鏡乳吸い爺(大神楽)などなど…アクの強いキャラクターが脇を固める。裏で操っているつもりがモロバレだったり、実は操られてたり…とちょっとおマヌな主人公がポイント。

キーワードは

東大法学部、ヤ●ザ、ウ●ク、最強で最狂で最凶の警察署長(時々牧師)、川崎市が火の海、ワイドショーで公開裁判、電気紙芝居屋、腐敗&衆愚政治、傀儡、変なグラサンと変な関西弁、高級酒をラッパ飲み(時折頭から浴びる)、デカい犬、デカい子分(6男4女早熟の子沢山)、宗教(若神様とゾンビみたいな信者、生き神様が乱交)、自宅の周囲に国家プロジェクト級の落とし穴、装甲車のようなベントレー、ド●ッグでドーピング、スカイダイビング、

そして極め付けは原作者雁屋哲の後書きだ!(完全版)…思想のクセがすごい!

何一つためにならないが(褒め言葉)、由起賢二のパワフルな画力に圧倒されつつ終始高いテンションで進んでいく!なんかよくわからないけど少し元気が出た!(不謹慎)

以上!

 

 

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今日の時計

フレデリック・コンスタント FC292MC4P6

某ブログで度々紹介されており、いつか欲しいな〜と思っていたが、ついつい買ってしまった…。クロノだけどクォーツ…数年前なら絶対に手を出さなかったが、最近はクォーツの良さを改めて知ったことで全然アリになった。

径が40mmあり、細腕の自分には大きいと心配していたが思っていた以上に違和感なし。

インデックスが描き文字なのが惜しいが、ローマ数字、ギョーシェ掘り、ブレゲ針と非常に上品で高級感がある。暑くなる季節を迎えるので皮バンドは厳しくなるが、使用頻度は高くなりそうだ。