横山光輝が好きだ。
横山光輝といえば、「三国志」が有名。最近は割と珍しくないが、自分の子供時分には60巻まで続いた漫画はこち亀か、ゴルゴ13くらいだったような気がする。あとあぶさんとか?
中国の歴史物は昔から大好物で、思春期に三国志はもちろん水滸伝やら封神演義やら項羽と劉邦やらをよく読んだものだった。
ただ、自分にとっての初めての横山光輝作品はバビル二世で、小学4年か5年の時に読んでどハマり。主人公は高度な文明を持った宇宙人の末裔で超能力者であり、当時の米ソの何百倍だかの処理能力を持っているコンピュータが内蔵されたバベルの塔。そしてなんといっても「三つのしもべ」だ。ロデム、ロプロス、ポセイドン…陸海空を制して、悪役であるもう一人の超能力者「ヨミ」と平和を守るために闘い続ける…小学校男子はもうメロメロ。
結局のところ、ヨミさまを倒しても倒しても途中、宇宙ビールス(ウイルスのことね)の助けも借りつつ何度も甦り、最後の最後までヨミと一蓮托生。続編の「その名は101」でも結局ヨミ。こうなると作者の意地すら感じてしまう。
その後も横山光輝にどっぷりハマり、本屋の隅っこに追いやられたチャンピオンコミックスを始めとする、横山光輝行脚が大学時代まで続いた。
バビル二世、その名は101、マーズ、時の行者、狼の星座、サンダー大王、地球ナンバーV7、ダイモス、伊賀の影丸、赤影、闇の土鬼、片目猿、風盗伝、魔界衆、あばれ天童、戦国獅子伝、三国志、水滸伝、項羽と劉邦、殷周伝説、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康、武田信玄、武田勝頼、隻眼の竜、伊達政宗、史記、チンギスハーン…その他短編集。いくら投資したのやら。代表作の鉄人28号やジャイアントロボ、魔法使いサリーは有名過ぎて後回しになってしまい、あまりグッとこなかった。ジャイアントロボ自体復刻されたのが最近だし。
あだち充程ではないが、どれも同じ顔、話の展開は似通うがそれは野暮ってもの。それが味なのだ。また色々な作品で「武人には武道、聖者には文道、商人には利道」というフレーズが出てくる。大抵は悪徳商人への苦言として出てくるが、これは元銀行マンとしての矜持なのかもしれない。どちらにせよ「道」を大事にする人格者だったのだろう。
実家に残して来た大量の漫画の処分をしたいが、さすがに手間暇かけて集めたものを手放すのが惜しいのと、コロナで実家に帰れないので少々頭を痛めている。
今日の時計
ヒャクイチのサブマリン
電池切れしてしまったので、時計屋に持って行ったら防水検査含め4,000円強とのお見積もり。
というわけで自分で取替えすることに。
ボタン電池はSR920SWという型番で、家電量販店で300円ちょっと。パッキンに塗るグリスはなかったけど素潜りするわけでもないから、まあよしとする。